nyabot’s diary

電気猫の夢を見るお話

3DCADサービス「TinkerCAD」を使って、ロボットの3Dモデルを作ってみる

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機体を作るために、設計図を描きたい。
主にアルミ板で作ることにしたので、各パーツを切り出すための図面が欲しい。
そのためにまずは、全体の造形や各部の構造について、イメージを明確にしておく必要があるのでは、と考えた。

3DCADでイメージを確定させる

ロボットを作るにあたって、こんな感じにしようかな、という漠然とした形状のイメージはあった。しかし、実際のサイズ感であったり、素材を切り出したりする際の大きさなどについては、脳内や紙の上では早々に限界を感じていた。

調べてみると、設計図を書くにあたっては、CADというソフトウェアを用いることが現代の主流らしい。 これなら今まで曖昧だったイメージを、破綻のない状態で確定できるのでは、と思いやってみることに。

正直、使いこなせるか・今後も使うか不明なものには、極力お金をかけたくない。
長期的に使うツールなら、当然それなりのコストを払うべきなのだろうけれど。

そこで今回は無料のCADを使って、次のような方法を取ることにした。

  • 3次元でモデルを作る
  • 3Dモデルをもとに、設計図を書く

有料のCADソフトだと、自動で平面図も出力できるらしい。すごい。でも使い方の説明とか見てもさっぱりわからなかった。私には早すぎたので断念。

TinkerCADが良さそう

色々調べたところ、無料で使うという点を重視すると「TinkerCAD」が良さそう。

www.tinkercad.com

特徴を挙げると以下のような感じ。

  • フリー
  • クラウドベース
  • 少機能、簡易的
  • 日本語対応
  • 運営母体が大きい

機能は限られるものの、簡単な操作で立体モデルを作ることができる。
私の作業環境はノートPCなので、クラウドベースでWebブラウザで動作するのも嬉しい。
さらに、運営母体がもともと高機能なCADソフトを開発、販売している会社らしい。寄らば大樹の影。将来的に高機能なソフトに乗り換えるかもしれないし、そうでなくても急にサービスがなくなったりするリスクが低い、はず。

実際に使ってみると、チュートリアルが充実しているおかげで大体の基本操作はすぐにわかるようになった。 ただ、ツールの使い方次第で出来ることやスピードには雲泥の差がありそう。もちろん自分は泥のほう。

サービス自体は日本語対応しているけれど、チュートリアルのテキストは英語だったので、Chromeのグーグル翻訳拡張(選択範囲を自動翻訳してくれるやつ)を使うと調子良い。

コンポーネントとして予めRaspberry Pi、ブレッドボード、サーボモータ等が用意されているので、電子工作に最適な感じ。

経緯とか

自作ロボットについて色々と調べてみると、どうやら一般的には初めに設計を行うらしい。設計図を書くべきなのだ、たぶん。 とはいえ、私のような電子工作の超初心者には、ロボットが最終的にどの程度の大きさになるかの予測すら難しい。 Raspberry Piサーボモータの大きさも、必要なその他の機械の寸法も、一切わからない状態からのスタートなわけで。加えて、どのようにモーターが動くか・動かせるか、とかも手探りしながら進めるしかない。さらに言えば、自分の興味やモチベーションがどこまで続くかもわからない。

と、いろいろな課題があったわけだけど、色々と学び動かすうちに、ようやく、これは完成まで行くだろうと自信が出てきた。
そんな経緯で、今更の設計に至る。